― 発話の重要性を改めて考える ―
こんにちは、GXA INTERNATIONALで英語コースを担当している吉岡です。
生徒たちの学習を見ていて感じるのが、リスニングや単語暗記には時間をかけるのに、「声に出す練習」が極端に少ないということ。
日本の英語教育では「英語が話せない」と嘆かれることが多いですが、そもそも**“話すための練習”をしていない**のです。話せないのは能力の問題ではなく、単にトレーニング不足にすぎません。
そこで注目したいのが音読。これは単なる発声練習ではなく、話せる英語の土台をつくる上で非常に重要なステップです。
◆音読は「音」「文字」「意味」をつなぐ架け橋
英語を理解するには、単語の意味を知っているだけでは不十分です。
音読をすることで、「耳で聞く音」「目で見る文字」「頭で理解する意味」がリンクし、英語を“実感”として捉えられるようになります。
◆「知っている英語」を「使える英語」に変える
単語や文法の知識を持っていても、それを実際に使えなければ意味がありません。
音読は、そうした知識を繰り返し口に出すことで、無意識に使えるレベルに引き上げてくれる訓練になります。言語は「使ってこそ定着する」のです。
◆リスニング力の向上にもつながる
音読を続けると、自然と発音やイントネーションへの意識が高まります。
その結果、リスニング時に音の変化(リンキング、消失、弱形など)を聞き取る力が養われます。実際、音読とリスニング力の相関を示す研究結果も多数あります。
◆「話せない」のは、話す練習をしていないだけ
英語を「聞いて」「覚える」だけでは、使えるようになりません。口に出して初めて、身体にしみこむのです。私の授業では、発話の機会を意識的に増やしていますが、その第一歩として取り入れているのが音読です。
声に出す習慣が、話せる英語への第一歩となります。
◆まとめ:音読の力とは?
音読は単なる読み上げではなく、
- 音・文字・意味のつながりをつくり
- 知識を実践的スキルに変え
- リスニング力も高め
- 発話の第一歩を踏み出すための訓練
として機能する、英語学習に欠かせないトレーニングです。
「英語を話せるようになりたい」なら、まずは英語を口に出すことから始めてみましょう。そのシンプルな一歩が、未来の大きな変化を生み出します。