「1年生は走ってろ!」「1年生のくせに生意気だ!」このような発言は海外で一切耳にすることはありません。 アメリカでは、私生活においても年齢や学年による上下関係はなく、練習の準備や片付けは選手全員で行います。 試合のメンバー決めも学年ではなく、誰もよりも打てて、誰よりも抑えられる選手が選ばれるのです。 どんなに声を出しても、練習をしても、結果が出なければそこまで。日本にはない別の厳しさはあるものの、先輩に怯えながら野球をする様な環境はありません。
初めてアメリカでプレーする学生たちは口を揃えて「指導者が全然教えてくれません」と言います。これは指導を怠っているのではなく「選手は一人ひとり違う」という考えに基づいており、選手から聞かれた質問に対して教える、という指導スタンスなのです。分からなかったり、知りたいことがあれば指導者に率先して聞きに行く文化にいち早く慣れなければ、いつまで経っても「やる気の選手」と勘違いされてしまうことがあります。この日々のコミュニケーションが選手としてのアピールでもあり、指導者やチームメイトとの信頼関係にも大きく影響します。
アメリカの大学野球部は、全部員がわずか30名ほどです。「ロースター制度」と呼ばれ、新学期(9月〜)からトライアウト期間が設けられ、練習態度や技量、試合での結果をトータル的に加味して12月上旬に翌年に控えたレギュラーシーズンを戦うメンバーを選考します。このメンバーに選ばれなければ試合出場はおろか、野球部員として認められることができないのです。せっかく海を渡ったにもかかわらずプレーするチャンスを失うことのないよう、GXAでは学生の実力や性格を考慮し、メンバーに入りプレーできる環境をご用意します。
アメリカの大学野球部に所属できれば、ユニフォームや部費、遠征費などは大学が負担をしてくれるのが一般的です。野球のレベルやスキルによって返済不要の奨学金も支給されます。コーチからの選手評価が高ければ、全額奨学金を獲得することが可能です。また、勉強面でも一定の成績(4段階で3.0以上)を残すことができれば、留学生に適用される費用(Out-of-state Fee)が免除される場合があり、勉強面での奨学金を得ることもできます。1年目から4年制大学から奨学金を獲得し入学する選手もいれば中には2年制大学で2年間プレーした後、4年制大学からスカウトされ奨学金を取得して編入する選手もいます。
日本の大学では原則4年間の部活動在籍期間が設けられていますが、アメリカの大学では「5年間」のエリジビリティ(=在籍資格)が各選手に与えられます。これは5シーズン試合に出場できるわけではなく、怪我や成績不振によりシーズンを棒に振ってしまう選手に対しての救済措置で、1年間はカウントしませんよ、という「レッドシャツ制度」が適用されるのです。万全の状態でしっかり4年間プレー環境を用意する、というリーグ側の配慮でもあります。
リーグ登録条件が厳しく定められていて究極の「文武両道」が求められます。1部リーグから3部リーグで構成されており、1部リーグでは最大で全額奨学金が付与させることもあります。またプロ選手やオリンピック選手らも多数輩出しています。2部リーグも返済不要の奨学金システムが充実しています。
小規模のリベラルアーツ系大学で構成されるリーグです。NCAAほどの厳しい入部条件はありませんので入部はしやすいですが、プレーを継続するために高い学力を維持する必要があります、NAIAでも大型奨学金を得られるチャンスはあります。
NCAAの二年制大学版。四年制リーグと同様、リーグで定められている学業成績が維持できなければ試合出場の権利が剥奪されてしまいます。四年制大学へ編入せずにプロチームからドラフト指名を受け、プロ契約をする選手も少なくありません。また1部リーグにおいては奨学金が付与されることもあります。
スポーツが盛んなカリフォルニア州内の大学だけで構成されているリーグです。全国から有望な選手が集まり、四年制大学以上のレベルを兼ね備えるチームもあるほど。州内外の名門校への編入率が高く、多くのプロスカウトが偵察に訪れています。
ワシントン州とオレゴン州内の約30の二年制大学で構成されているリーグです。アメリカとカナダの国境が近く、カナダの大学も複数校参戦しています。
大学野球留学中のスケジュール
※8月末~9月末:夏休み 12月~1月上:冬休み 3月末~4月上:春休み
費用には、住居費用、食費、交通費、帰国の際の航空券、保険、お小遣い、パスポート・ビザ・リーグ登録費用、入学や編入時の大学願書費用などがあります。もちろん通う大学や住む地域によって変わりますが、アメリカの場合、学費は、2年制大学か、4年制大学か、そしてそれぞれ私立大学か公立大学かで異なります。それぞれの目安は以下の通りです。
2年制大学であれば学費や生活費を含めた年間費用は250万円~400万円程度、4年制大学であれば450万円~600万円程度が主流です。より詳しい内容はこちらをご覧ください
現在、GXA生の90%が大学からの奨学金を獲得しています。スポーツにおける奨学金制度が最も充実しているのはアメリカで、スポーツ選手に向けた特別な奨学金の財源が確保されているので、一般の学生よりスポーツ選手の方が奨学金獲得の可能性が高くなります。しかし、アメリカの高校でプレーの公式記録がない日本人留学生にとっては、入学時に奨学金の確約を得るのは簡単ではありません。そこで、まずは入学しやすく4年制大学に比べて学費も安価な2年制大学に入学し、スポーツと学業で高い成績を残してから4年制大学編入時に奨学金獲得を目指すのが最も奨学金を取りやすい方法です。学業成績が悪いと、どんなにスポーツの成績が良くても奨学金をもらうことができないので注意が必要です。2年制大学は、大学での学問は4年制大学に比べると基礎的な分野となり、学業成績を残しやすいので、その分奨学金を得る可能性も高まります。 奨学金を得るには、スポーツだけでなく学業でも良い成績を残す必要がありますので、留学前にある程度英語を学習したり、留学後も成績管理が必要です。GXAでは、留学前には留学準備プログラムで英語学習や大学での授業の準備を行い、留学中は定期カウンセリングで学業成績へのアドバイスを行なっています。このようなサポートがあるから、GXA生の90%が奨学金を獲得しているのです。
日本野球のレベルはアメリカの大学コーチ陣に高く評価をされており、多くの入部オファーが来る可能性は高いです。日本の高校でベンチ外だった選手も、奨学金をもらいながら大学に通っているケースは多く見られます。大学によってレベルも様々ですし、求められるプレースタイルも異なりますので、幅広く受け皿が用意されています。まずは、お問い合わせください。
大学によって必要な点数は変わりますが、2年制大学だとTOEFL45点以上、4年制大学だとTOEFL61点以上が通常必要になります。GXAでは、留学準備プログラムで英語学習を行っており、英語が苦手な学生でも基礎から指導し、数ヶ月で大学入学レベルや、大学院入学レベルの英語力を習得しています。英語が苦手な場合や、さらに英語力を上げて留学したい場合は、留学準備プログラムで留学に必要な英語力を習得してください。
英語力が足りなくて大学に入学できない場合、大学所属の語学学校(ESL)に入学し、一定の英語力が認められると大学の学部の授業に参加できるようになる仕組みがあります。または、できるだけ入学基準であるTOEFLの点数が低い学校を探したり、数は少ないですがTOEFL受験が必須ではない大学もありますので、その中から大学を選ぶことが可能です。
アメリカの大学に入学するのに、高校の成績で入学できないことはほとんどありません。TOEFLで一定の点数が取れれば大学に入学できます。
日本の大学を中退した場合も、現地の大学に入学できます。ただし大学の部活でスポーツをする場合は期間に制限があります。アメリカの場合は、日本の大学部活でスポーツをした期間(1年単位)とアメリカの大学部活でスポーツする期間を足して5年を越えることはできませんのでご注意ください。留学中に部活のレベルについていけなかったら
部活のレベルについていけなくなると、試合に出ることができなくなり、ロースター(登録選手枠)から外されると退部となります。退部となっても大学に残ることはできますので、翌年のトライアウトで再度入部に挑戦することもできます。とはいえ、再度入部しロースター入りを目指すことはなかなか難しいので、退部した場合は、他の大学に編入してスポーツを続けるのが一般的です。GXAではこのような場合の編入サポートも提供しています。
学業成績が悪くなり、成績がリーグの定める条件を下回ると、部活に参加する資格を剥奪されます。スポーツのみならず学業面においても一定以上の成績を維持する必要があります。
アメリカの大学の入学時期は、一般的に9月と1月です。9月にアメリカの大学に入学する場合は、大学の入学願書の申込みは1月頃から5月初旬に始まり、6月初旬までにほとんどの大学が願書提出の締切りとなります。願書を出す前に大学運動部の監督やコーチに入部を許可をもらい、大学入学に必要な英語テストで必要な点数を獲得しておく必要があります。通常は、2月下旬以降に進学先候補が決まり、決まった学校のTOEFL基準点突破を目指し、願書提出までの期間勉強します。
GXAでは、ご希望の地域や、大学の種類、または学びたい専攻などをお伺いし、留学先としてベストと考えられる大学を推薦させていただきます。