アメリカでは、年齢や学年による上下関係はなく、バスケにおいても練習の準備や片付けは部員全員で行います。試合のメンバー決めも学年ではなく、学校の成績、普段の態度、チーム内でのパフォーマンスの成果などで決まり、上下関係は全く関係なく選考されます。日本では先輩を気にすることが多いですがアメリカではそれはなく、自分との戦いです。日本にはない別の厳しさはあり、メンタルがとても鍛えられます。
初めてアメリカやカナダでプレーする学生たちは口を揃えて「指導者が全然教えてくれません」と言います。これは指導を怠っているのではなく「選手は一人ひとり違う」という考えに基づいており、選手から聞かれた質問に対して教える、という指導スタンスなのです。分からなかったり、知りたいことがあれば指導者に率先して聞きに行く文化にいち早く慣れなければ、いつまで経っても「やる気の選手」と勘違いされてしまうことがあります。この日々のコミュニケーションが選手としてのアピールでもあり、指導者やチームメイトとの信頼関係にも大きく影響します。
アメリカの高校サッカー部は、1軍(Versity)と2軍(Junior Versity)に分かれており、全部員40名ほどです。「ロースター制度」と呼ばれ、新学期(9月〜)からトライアウト期間が設けられ、練習態度や技量、試合での結果をトータル的に加味して12月上旬にレギュラーシーズンを戦うメンバーを選考します。このメンバーに選ばれなければ試合出場はおろか、サッカー部員として認められることができないのです。せっかく海を渡ったにもかかわらずプレーするチャンスを失うことのないよう、GXAでは学生の実力や性格を考慮し、メンバーに入りプレーできる環境をご用意します。
日本では所属するサッカー部以外でプレーをすることは滅多にありませんが、アメリカやカナダではレギュラーシーズン後(学期後)の6月から8月に渡り、所属するチーム以外のクラブチームや、ショーケースキャンプに参加し、スキルアップや大学やプロスカウト陣の前でプレーを披露する機会を作っています。普段とは違った指導者やチームメイトと一緒に活動することで、より高いコミュニケーション力やサッカー界のネットワークを構築することができます。
高校サッカー留学中のスケジュール