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オーダーメイド留学
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日本の高校1年生時にカナダの高校へ転学。現地校在籍中は成績優秀者に選ばれるなど文武両道に大活躍。苦手だった英語を留学生活で飛躍的に伸ばし、日本に帰国し入試で名門大学に合格した。
まず私がカナダに留学することを決めたきっかけは、私の在籍していた私立高校の勉学を疎かにして、野球だけやっていればよいという教育方針に疑問を抱くとともに、私の将来に大きな不安を抱いたことでした。その後、高いレベルでの文武両道を達成できる環境を求めてインターネットで調べていた時に、出会ったのがNSAAのカナダ野球留学でした。NSAAのサイトに載っていた公立高校に留学生として在籍し、現地のクラブチームで野球をするというプログラムは当時の私にとって非常に魅力的でした。しかし、カナダ留学には高額な費用がかかるということや卒業が保証されていないことなどを親と何度も話し合い、メリットやデメリットをリストアップし、必死に頼み込んで留学が実現しました。
留学といえば、得られたことはやはり英語力とお考えになるかもしれません。しかし、私は留学を通して英語力以上に大切だと思う3つの力を得られたと考えています。1つ目は、物事を客観的に考察し、当たり前に感じていることに疑問を抱いたり、感謝したりする力です。私がカナダに行って一番初めに感じたことは、日本で当たり前のことは海外では当たり前ではないということです。日常生活では、異文化理解や多文化共生のあり方、行政サービスの違いなどを強く感じました。学校生活では、批判的思考能力や対話を強く求められる授業、長期にわたるキャリア形成教育、移民や留学生に向けた充実した言語教育など日本では行われていないことを経験しました。その結果として、当たり前という固定概念を壊し、物事を客観的に考察する力を養うことができました。
2つ目は、様々なことに恐れずに挑戦する力です。留学中は毎日が挑戦の連続だったと思います。何をするにも不安を感じながらも、私自身が行動しなければ、解決できない問題に毎日ぶつかりました。その結果として、カナダ留学中にはボランティア、カヤックや釣り、ギター、学校でのチューターなど勉強と野球以外のことにも失敗を恐れずに挑戦することが出来ました。これからも様々なことに挑戦していきたいと考えています。
3つ目は、人種や性別、年齢を問わず人に優しくするというごく当たり前の力です。3つ目の力はカナダから帰国してから強く感じたことです。私が先日免許センターで日本語があまりできない海外出身の方が、試験官に高圧的に日本語で指示されているのを目撃した時、私は彼らの仲裁に入って通訳をしました。このような行動が取れた理由は、私自身がその国の言語をうまく使えない状況に陥ったからだと思います。また、LGBTやマイノリティの方々に寛容な社会であるカナダに留学し、日本もLGBTやマイノリティの方々により寛容になり、社会全体で人が自分らしくあることを応援する社会になってほしいと強く感じています。
留学時代の思い出と言われるとたくさんのことがありすぎて、これというものを具体的に言うことは難しいですが、日本人がほぼいない環境、友達と学校の隣にある日本食レストランの唐揚げ弁当を食べたり、ホームステイファミリーと料理やゲームをしたり、庭で勉強をしたり、そういった些細な日常が今となっては楽しかったなと思います。
将来の夢はまだ具体的には定まっていません。理由は、海外に留学し他ことで、私が生まれてから見てきた世界がどれだけ小さなものだったのかを感じたからです。大学在学中に実際に様々な場所に行って、様々な人と対話を重ね、いろいろなことを経験したうえで私のキャリアについて考えていきたいと思っています。特に、様々なことに挑戦しながら、人を幸せにし、明日の社会がよりよくなるように貢献できる仕事に就きたいと考えています。
NSAAのホームページを見ていると留学は何かキラキラしたものに映るかもしれません。しかし、そのキラキラ映るものの陰には地道な努力があるということを忘れないでください。野球をするにも、勉強をするにも「英語」の勉強は不可欠であり、逃げられないものです。地道に向き合って頑張ってください。「そんなこと、言われても俺英語苦手だし!」とか「勉強なんて、、、」とか思っている人もいるかもしれません。大丈夫です。安心してください。私も中学生の時は、英語は得意ではなく、英語の成績も3でした。それでも、2年半現地校でHonor Rollをもらい続けることができ、TOEFL-IBTの点数を向上させることができました。しかし、私もまだまだ英語を完璧に使いこなせるわけではありません。大学や家で、英語の勉強を継続していきます。
また、留学中は不安になることがたくさんあると思います。しかし、一生懸命頑張っていれば、だれかが評価してくれます。それは私にとって学校の先生や合格をいただいた3つの大学でした。先が見えずに不安になっても、一生懸命頑張ることが留学中で、一番大切だと思います。
最後に、カナダ留学中は、親、ホームステイファミリー、NSAAの社員の方々、現地サポートスタッフの方々、先生やコーチ、友達など本当に多くの人に助けていただきました。この場を借りて、感謝の気持ちを伝えたいと思います。本当にありがとうございました。
壯さん
カナダBC州サレー Fraiser Heights高校
国内私立大学