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大学野球留学

アメリカ大学野球留学 夢彦さん(留学中)

野球留学は自分自身への挑戦

野球留学のきっかけ

高校一年生の時に周りの友人が少しずつ志望校などを決めていく中、自分自身大学で何をしたいのかはっきりとせず少し困っているところ、インターネットでBBC(NSAAのグループ組織)の野球留学プログラムを知りました。その時は、こういう進路も面白そうだなという風に思っただけでしたが、高校三年生になりBBCの説明会に行き、日本の四年制大学に行くより一年生からプレーできる機会が多く、なおかつ四年生制大学への編入のシステムや四年生制大学のアスリートへの奨学金が充実してることを知り、野球留学への気持ちが更に高まっていき、留学することを決めました。

Mugen Matsui

強豪大学へ進学する憧れ

3月に高校を卒業し、7月中旬に渡米しました。英語力にかなり不安があったため、英語で行われる授業に慣れるために、1ヶ月間四年生制大学付属の語学学校に通いました。語学学校では、朝から夕方までみっちり英語の授業があり、それからは大学のジムや野球場を借りて練習しました。大学が全米でもかなりの強豪校なだけあって、プロのような施設に驚きました。ここでより四年生制大学で野球がしたいという気持ちが強まったように思えます。

Mugen Matsui

大学授業で感じた言葉の壁

9月に大学の授業と野球部の活動が始まりました。最初のセメスターは英語力が足りず、四つ授業を取っていたのですが、卒業単位となる大学のクラスを一つしか取れませんでした。三つは英語クラスだったのでそれほど苦戦しませんでしたが、大学のクラスは本当に難しかったです。統計学のクラスは、授業中にグループワークなど発言することはなかったですが、教授の言ってることが全く理解できず圧倒的な英語力不足を感じました。あの時はクラスに行くのが本当に憂鬱でした。しかし、このままでは単位が取れないと思い、週に数回Learning centerに通い、チューターをつけてもらい宿題などを手伝ってもらい、なんとか単位を取ることができました。

Mugen Matsui

野球を通して得た自信と未熟さ

秋の練習試合は大学が始まって一週目の週末から始まりました。最初の試合までに全体練習は二回ほどしかなかったのでとても驚きました。秋のシーズンは15試合程度と短かったです。高校野球を引退してから一年以上のブランクがあり、あまり自信がありませんでしたが、自分が思ったより打てたんです。この秋のシーズンを通して、アメリカでプレーしていく自信をつけることが出来ました。

3月初旬から大学野球シーズンが始まりました。私の住んでいる地域は、ニューヨークから3時間ほどの北の位置にあり、とても寒く、雪が降るので冬の間は全く外で練習することができませんでした。シーズンが近づいてもなかなか暖かくならなかったので、練習試合を一度もすることなくシーズンを迎えることになりました。ここも日本とは大きく違いました。

今年のシーズンはチーム成績、個人成績ともに不本意な形で終えてしまいました。その原因は、秋のシーズンでそれほど苦労しなかったため、普通にプレーすればそれなりの成績がそこ残せるのではないのかと少し過信していたのかもしれません。

シーズンの最初はレギュラーとして試合に出ていましたが、途中からスタメンを外れることが増えて行きました。その時は「なぜ出れないのか」というような気持ちでいっぱいでしたが、冷静にシーズンを振り返って改めて考えると、チームに絶対に必要な選手になれていなかったと思います。そして、今年のシーズンで自分の「精神面の未熟さ」を感じました。一打席、一試合ごとの気持ちの整理ができず悪い形の凡退や三振を引きずってしまいました。来年のシーズンでは、今年の苦い経験を糧にチームで絶対的なレギュラーになることと四年生制大学から欲しいと思われる選手になりたいです。

Mugen Matsui

初めての親への感謝の気持ち

生活面では、料理や掃除、買い物など家事をしています。日本にいた頃は、練習や試合から帰ってくると当たり前の様に食事が用意されてあったり、洗濯などもしてもらっていたのですが、こちらに来てからは試合で遅くに帰ってきて疲れている状態でも全て自分でしないといけないようになり、両親のありがたさと感謝の気持ちをより感じています。家事に時間が取られることもあるので、野球留学でうまくやっていくためには、自己管理ができるタイムマネジメントがかなり重要になります。今、時間を意識しながら動けるようになってきています。

Mugen Matsui

自分を成長させる環境がここにある

アメリカに来て一年になりますが、アメリカに来ると少しずつスピーキングやリスニングには慣れてくると思いますが、単語の意味がわからないと聞き取れたとしても理解できないので、ボキャブラリーの量を増やすことを重視してください。野球の面では、アメリカのシーズンは長いので不振になることもあると思います。その時はしっかり気持ちを切り替え、次の機会に備える準備をしっかりしておこうと思います。この1年目に苦労した分だけ、あらゆる面で自分自身に成長を感じられた一年でした。この1年の経験をもとに、来シーズンは4年制大学への編入に向けて大切な時期になります。絶対にレギュラーをとって、シーズンを通して活躍できるように、自分自身を高めていきたいと思います。


夢彦さん
八尾高
2年制大学:Sussex County College
4年制大学:Oklahoma Panhandle State University

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